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夜の11時半。
家族がやっと寝静まって、台所の電気だけつけて、私はテーブルに座っていました。
目の前には、3か月前に買った本。
帯にはまだ折り目もついていない。表紙をめくって、1ページ、2ページ。
3ページ目で、字が滲みました。
感動して、じゃないです。ただ、目が限界だっただけ。
気づいたら、冷蔵庫の音だけが響く部屋で、本に顔をつけたまま寝ていました。
時計は0時40分。
また、1ページも進まんかった。
「学び直したい」の、その先に一歩も進めない
私の本棚には、読みかけの本が7冊あります。
お金の本。働き方の本。副業の本。心の整え方の本。
どれも、買った日はやる気に満ちていました。「これを読んだら、何かが変わる」と本気で思って、レジに持っていった。
でも、開かれないまま3か月が過ぎる。
朝は6時に起きて、弁当を作って、子どもを起こして、自分の支度をして家を出る。会社では自分の仕事に加えて、下の子の面倒も上の人の機嫌も見る。帰ってきたら夕飯、洗濯、風呂、皿洗い。
そこに、実家からの電話が入る。
「今日、また同じこと3回聞かれた」
母の物忘れが、去年からはっきり増えてきました。まだ介護というほどではない。でも、これから確実に増えていく。それが分かっているのが、いちばんしんどい。
住宅ローンはあと25年。子どもの学費はこれから。親のことはこれから本番。老後資金は、ゼロから。
そんな中で「学び直さないと」と思っている。
思っているのに、本の3ページ目で寝落ちする。
あの夜、暗い台所で、私は本気で思いました。
もう、私に新しいことは無理なんかな。
45歳。ちゃんと働いてきた。手を抜いたつもりもない。
なのに、本の1冊も読めへん。
私の人生、いつ報われるん。
やったこと、全部空回りしました
もちろん、手をこまねいていたわけじゃありません。
まず、朝活をやってみました。
「朝5時に起きて1時間読書する」。SNSでよく見るやつです。
3日でやめました。だって、その1時間ぶん、夜の睡眠が削れるだけやったから。次の日の午後、会議中に意識が飛びかけて、これは無理だと悟りました。
次に、スキマ時間を使うことにしました。
電車の中で読む。昼休みに読む。
結果、気づいたらスマホを見ていました。毎回です。本をカバンから出すまでに、指がスマホに伸びている。意志が弱いとかじゃなく、疲れた脳は「軽い方」を勝手に選ぶんやと思います。
最後に、速読の本を買いました。
読めていない本を早く読むための本を買う。今思えば、笑うしかない。
積読が、1冊増えただけでした。
3年です。3年かけて、私はまた同じ場所に戻ってきました。読みかけの本が7冊ある、あの台所に。
ふと気づいた。目は限界でも、耳は空いてる
転機は、劇的でも何でもありませんでした。
ある日の夕方、皿を洗っていたときです。
手は動いている。目は泡だらけの皿を見ている。頭は、明日の段取りをぼんやり考えている。
そこで、ふと思ったんです。
今、耳は何もしてへんな。
そこから、自分の1日を数えてみました。
- 通勤の往復 40分
- 皿洗い 15分
- 洗濯物たたみ 10分
- 買い物の道中 15分
合計、1日80分。
この時間、手と目はふさがっているけど、耳は完全に空いています。
1日80分を1週間ぶん足すと、9時間半。ビジネス書のオーディオブックは1冊6〜8時間くらいのものが多いので、計算上は週に1冊ぶんの時間が、すでに自分の中にあったことになります。
私に足りなかったのは、時間じゃなかった。
「読む」以外の方法を、知らんかっただけやった。
考えてみたら当たり前です。目は1日中、パソコンとスマホでこき使われている。そこに追い打ちで本を読ませようとしていた。そら3ページで落ちるわ。
でも耳は、朝から晩まで、ほとんど使われていません。
調べてみた「聴く読書」のこと(PR)
それで、オーディオブックというものを調べました。
いちばん大きいのが、AmazonがやっているAudible(オーディブル)でした。![]()
私が確認できた事実だけ、そのまま書いておきます。
- プロのナレーターや俳優、声優が朗読している
- プレミアムプランは月額1,500円で、対象作品が聴き放題
- オーディオブックとポッドキャストを合わせて、全カタログ90万以上
- 30日間の無料体験がある
正直に書きます。私はまだ、始めたばかりです。
「これで人生変わりました」なんて、この時点では言えません。言ったら嘘になる。
ただ、私がこれを試そうと決めた理由は、はっきりしています。
30日間、無料で試せるからです。
これまで私が失敗してきたことは、全部「先にお金と気合いを払ってから、続かない」パターンでした。速読の本も、朝活も、そうでした。
でも今回は逆です。先に30日試して、自分の耳が本当に空いているのか、皿を洗いながら内容が頭に入るのかを確かめてから決められる。
合わなかったら、やめたらいい。
45歳にもなると、「失敗しても取り返せる」ということが、何よりありがたく感じます。
試してみる人は、こちらから確認してみてください。
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私たちに足りないのは、根性じゃない
ここまで書いてきて、いちばん伝えたいのは、Audibleのことではありません。
あの台所で「もう私に新しいことは無理なんかな」と思った夜。
あのとき私は、自分を責めていました。時間を作れない自分。集中力のない自分。3ページで寝る自分。
でも違いました。
方法が、私の生活に合ってなかっただけです。
朝5時に起きて本を読む方法は、睡眠が足りている人のための方法でした。静かな部屋で集中して読む方法は、一人暮らしの人のための方法でした。
私は、そのどちらでもない。
仕事と家事と、これから始まる介護を抱えた、45歳の氷河期世代です。
だったら、その自分に合う方法を探すしかない。根性でどうにかしようとしていたから、3年も空回りしたんです。
これ、読書だけの話じゃないと思っています。
運動も、貯金も、副業も、たぶん同じです。続かないのは、あなたの意志が弱いからじゃない。そのやり方が、今のあなたの生活に合ってないだけ。
最後に、これだけは伝えたい。
もし今、読みかけの本が積んである人がいたら。
それは、あなたが怠けている証拠じゃありません。
まだ学びたいと思っている、その証拠です。
諦めた人は、本を買いません。3か月前に本を買った自分を、責めんといてください。あの日のあなたは、ちゃんと前を向いてた。
45歳。もう遅い、と言われる歳です。
でも、あと20年は働きます。20年です。20年あったら、何冊聴けるでしょうか。
まだ、間に合います。
今日、皿を洗う15分から始めたらいい。それで足りひんかったら、明日、通勤の20分を足したらいい。
私も、今日から始めます。
混乱の世の中、マジでみんな応援しています。

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