元々どこに行っても人間関係に悩まされてきました。
少年期には親のイメージは常に怒る人で、近づきたくなかったし、学生の頃はクラスメートから距離を置かれているように思っていました。中学になると初めて付き合った人と1ヶ月で別れることになり、そこからクラスでも孤立するようになってきました。
クラブ活動を頑張って、県大会準優勝クラスにもなりましたが、チームメイトとうまくいかずパスが回ってこない。それさえなければ優勝できていたと思います。
大学、社会人になっても長くなるので全部はかけませんが、モンスター並みの上司や同僚が必ずいて、自宅に押しかけて文句の一つでも言おうかと思うほど、毎日怒り狂っていました。
しかし、ある時から「嫌いな人に好かれなくてもいいや」「自分の中の幼い自分を一番愛してあげよう」と決めた瞬間があります。
そこから何故か嫌な人が急に仲良く接してきたり、2年間挨拶を無視し続けられていた人から挨拶されたりなど、不思議なことが起こるようになりました。
事の顛末はある人のユーチューブやブログを読んでいたことから始まりました。
「他人は自分の鏡ですよ」「自分が変われば相手も変わりますよ」などとありきたりな耳障りのいい話を聞かされて、はいはいまたですかと思っておりました。
しかし、「相手に嫌な気持ちにされた時、本当のあなたがあなたに気づいて欲しいことを伝えているんですよ」と言われたことがあります。
自分の中には嫌な思い出や怨念のようなものが、そりゃぁまぁとてつもないほどこびりついておりまして、それの一つ一つを細かく探っていくようにしました。
特に自分を雑に扱う人に対して怒りを覚えていることがわかり、自分の過去の記憶をさらに深く探っていきました。
すると、小さい頃から親から何をしても怒られ、同じことをして遊んでいた兄は褒められ、私だけ怒られ、両親に大切にして欲しかった小さい自分が、自分の中でうずくまって泣いているように感じました。
また、学生の頃、恋人と別れて、何も関係なかった人からも距離を取られて完璧に孤立した時、誰にも相談できず、仲良くなりたいのに近づかれず、一人で泣いている幼い自分もいました。
自分自身が嫌になり、自分を傷つけたり、自分にはお金をかけなくてもいい等、セルフネグレクトのような時期もあり、その時の自分の中の本当の自分ももっと大切にして欲しかったと泣いていたのがわかりました。
その小さな内なる自分を、まるで子供を慰めるように大事に優しく接して、本当の気持ちを聞こうとしてあげました。
本当は自分は言いたいことを言いたいし、やめてって言いたかった。どうしてこんなことするの?私はそんなこと望んでいない。あなた嫌いだから近づきたくない。もっと自分は自分で認めて欲しいと思っていたことに気がつきました。
それからというもの、自分の中にある小さい自分の言葉を大切にして、嫌な人とは距離を置く。自分との約束は守る。など、小さな自分をひたすら守るようにしていきました。
するとどうでしょう。
何故か周りの合わない人たちが部署移動や退職等でいなくなるではありませんか。
その上、何故か周りの人が優しくなってきて、今まで怒り狂っていた人間関係がスルスルともつれた紐が解けるように楽になっていくのがわかりました。
「周りは自分を映す鏡」とか、「自分が変われば世界も変わる」などと薄っぺらい言葉ではなく、私が実感したのは「自分の中でうずくまっている本当の自分の声を真剣に聞いてあげて、まずは自分を愛してあげよう。すると自分から発するオーラ的な何かも変わって、世界が愛に包まれるのでは」と思っています。
少し古い話ですが、ARMESの主人公がジャバウォックに乗っ取られようとしますが、ジャバウォックの中に小さいアリスが泣いていて、そのアリスが本当のジャバウォックだったように、いくら強がっていても、自分の中には小さいアリスがいるように思えてなりません。
実際、何か人間関係で問題を抱えがちな人は、こだわりが強くてギスギスしていたり、人のある面が許せなくて目くじらを立てていたり、結局自分に何らかのコンプレックスがあって、それを他人に投影し、攻撃しているように見えてきました。
なので、私は、今後もひたすら自分の中の本当の自分、さらにはご先祖様がどのような想いでこの地に定住し、子孫を守ってきたかということすら思い描いて、自分自身を大切に、愛を振りまいていこうと思います。
周りの環境は自分ではすぐに変えられないから、少なくとも自分自身は、本当の自分を愛してあげましょう。
自分自身の復習と、少しでも誰かの何かの役に立てられたらと思います。
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